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小西です。
建築のデザインの中で昔からなぜか決まっている
寸法があります。
たとえば目地の幅
目隠し壁などの板幅も昔から
板の厚みと同じ幅を透かせるとなっています。
板の幅を目地の幅とすると
施工の際、貼る板の切り端を
あいだに挟めながら貼ると
いちいちスケールをあてたり、
印を付けなくても
しなくてよいので施工性も良いのですが
それがんとなくバランスがよいのです。
弊社社屋の目隠し壁は
板の厚さが19ミリなので隙間も19ミリです、
これより大きくすると向こうが見えすぎる
これより小さいと
板のゆがみなどが気になるのでしょう、
この幅がなんとなくしっくりきます。
壁にシナ合板などを張る際に目透かしの目地を
付けることがありますが
その場合も貼る合板の厚みにします。
この場合も合板の厚み以上にしてしまうと
シャープさがなくなり
幅広すぎて間が抜けたデザインですし
狭すぎると施工が悪い隙間のように見えてしまいます。
昔から施工性で良く、見栄えが良いので
残ってきた方法なのだと思います。
【豆知識】
京都や金沢などの『町屋』に見られる格子窓
※中間に補強用の水平材が入らずに
角材を縦方向に並べたもの
連子(れんじ)窓とも言います。
http://www.eonet.ne.jp/~kotonara/madonohanasi.htm
この窓は通りに面しており
外から見えにくく、
かつ内側からは見えなくてはならない為
あの細い格子材の一本一本が
外側が幅広く内側が狭い台形になっているものが
あることをしっていますか?
(全部ではありません)
これも必要性で残ってきたデザインです。